春の養生の一品!ダブル春にんじんサラダ
薬膳的にみた「ダブル春にんじんサラダ」
NHKきょうの料理の小林まさみさんのレシピを参考にして作りました。
春は、薬膳(中医学)からの視点だと、どんな物を摂ると養生として良いのか?
中医学(薬膳)では、人間の身体も自然界の影響を受け、それぞれの季節によって起こりやすい体調の変化などが有ると、古代から言っています。
そこで、今回の「ダブル春にんじんサラダ」
とっても簡単で、美味しいです!
口コミでも「キャロットラペの中で、1番美味しい」と言っている人もいました。
いつもながら、プロの人って「よく、こう言う事が思いつくなぁ」と感心します。
【材料】
●春にんじん(小):1本(100g)
(A)
◎オリーブオイル:大さじ1+1/2
◎酢:大さじ1
◎砂糖:小さじ1
◎にんにく(すりおろす):少々
◎塩:少々
◎こしょう:少々
●サラダセロリ(みじん切り):好みでの量で。私は多めに入れてます※レシピ上の食材はパセリで量は少々となってます。
●塩
【作り方】
1⃣ にんじんは皮付きのまま、先端の方から約大さじ1をすりおろす。
2⃣ 残りのにんじんはスライサーで千切りにして、塩小さじ1/6をまぶし、10分位おく。
3⃣ 1に(A)を加えて混ぜ、ドレッシングをつくる。
4⃣ 2の水気を絞って、3のドレッシングをかけて混ぜる。サラダセロリのみじん切りを加えてあえる。
※ドレッシングの(にんにく)は、入れなくても別に大丈夫と言う口コミも中には有りましたが、ほんの少し入れると、やっぱり美味しいです!
※サラダセロリは今回初めて食べました。普通のセロリより香りが優しめ。見ためは三つ葉みたいで、筋を取る必要がないので楽!
※生のにんじんは他の食材のビタミンCを破壊すると言われていますが、酸を加えれば、その点は改善されるとの事。
ただし「最近の研究では生のにんじんは他のビタミンCを破壊するは嘘」だったと言う記事も見たことあります・・・。
どっちにしても、ドレッシング(大体、酸は入っているし)や、手軽にマヨネーズをかけて食べますから大丈夫でしょ。
春の季節は中医学でいう「肝」と関わりが深く、その働きが不調になりやすいとみています。
「肝」は元々、身体を温める陽気が盛んになりやすい性質を持っており、通常は、盛んになり過ぎない様に、陰(血・津液)が抑え役を果たしているのです。
つまり、バランスですね。
★中医学の健康とは、からだ全体の陰陽のバランスが取れている状態の事を言います。
そこに、春の暖かい陽気を受けることで、更に盛んになり、相対的に抑える役目の陰(血・津液)が減る訳です。
陰(血・津液)が減ることで、更に「肝」が盛んになる・・・・。
「肝」は気の流れの調節に大きく関係しており、ストレスとも密接です。
春の時期に、現れやすい代表的な症状。
●イライラや、欝々、チョッとしたことで怒る。または情緒不安定になりやすい。
●季節の変わり目でもあり、身体がついていけず体温調節も上手く出来なくて、風邪を引きやすい
●目がショボショボしやすい、涙目になりやすい、ドライアイなど
(肝と目の関係性も深いです)
●こむら返りや、目の辺りがピクピクする。
●平熱にもかかわらず、何となく体の中がほてるとか、何となく体がだるいと感じる人もいます。
今回のメイン食材のにんじんと脇役のセロリ(サラダセロリ)
この2つの食材の組み合わせとドレッシングを含め、以上の症状に対して助ける働きを持ってます。
※好みで目に良い干しブドウ(気・血を補い、即効性エネルギーになりやすい)
ナッツ類の松の実を炒って加えても香ばしくてイイですね(潤いをもたらす作用。便秘など)
だけど・・・
正直なところ、毎回の食事で効能ばかり考えながら作るのは疲れてしまいます(-_-;)
ただ、そうは言っても、毎日摂っている全ての食材は、身体に作用する働きを持っているので、日々の積み重ねによって身体は作られるし、変化していくのも確かです。
何ごとも「やり過ぎ」「摂り過ぎ」「しなさ過ぎ」と偏るのも、逆に身体に害を及ぼしますが、ほどほど程度にチョッと意識してみるのだって悪くないと思いますよ(^_-)-☆
春の養生として・・・・
食で体内からのアプローチ。
外からの刺激によるアプローチ。
せっかく綺麗に桜が咲いている時期です。
たとえ10分でもいいからボーっと眺める・・・そして心が穏やかな時間を少しでも自ら作る。
後は、少しだけでもいいから体を動かす(軽~い運動)と気・血の流れを促進する。
「何か、もう一品サッパリしたもの欲しいな~」
「サラダは何にしようかな~」
「今日、にんじん安いな~」
そんな時に、簡単で美味しい「ダブル春にんじんサラダ」はいかかでしょうか?