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記憶力の低下も防げる?よく噛んで食べることの効果。

50代半ば過ぎ。最近はとくに「よく噛んで食べる」ことを意識しています。

以前にもブログに書きましたが、私は子供の頃から食べるのが早い。

私もそうなのですが、一般的に食べるのが早い人は「ひと口が大きい、ほとんど噛んでいない、違う意味で箸が止まらない」という感じだと思います。

 

「よく噛んで食べる」ことを意識し始めたのは、飲み込む力が衰えて、喉に詰まらせるかもしれないという危険性。とくに餅。

詰まらせるまでにはいかなくても、喉を通る時のタイミングが合わずに咳き込んでしまう。詰まるよりはマシかもしれませんが、これだって苦しいし、涙目になってしまい食事どころではありません。

 

この「嚥下力の低下」をキッカケに「よく噛んで食べる」ことを意識し始めたのですが、これまでの「早食い」という長年の生活習慣を変えることであり、そんなに簡単なことではなかったです。

 

長年の習慣は無意識に出来てしまうので、そこに意識を向けて変えていくには「嚥下力の低下」という1つの動機づけだけで継続させるには力不足だったようです。

これは後付けで気付いた事です。

たまたま読んだ「睡眠」に関する本の中で「咀嚼と睡眠」との関係性、「咀嚼と記憶力」との関係性について触れていました。

この「記憶力」と言う言葉。

私にとっての動機づけは「嚥下力」よりも上になりました。

 

その本で紹介されていたのは、マウスによる実験結果です。

通常、マウスの飼育では固形のペレットを与える。すると、好んでペレットをカリカリ砕きながら食べる。

そこで、通常通りに固形のペレットを与えるマウスと、ミキサーで粉末にしたペレットを与えるマウスとの睡眠・行動パターンの違いを詳細に調べた。

 

固形食の「噛んで食べるマウス」には睡眠や行動パターンに夜昼のメリハリが有ることが分かり、逆に粉末の餌を与えた「噛まずに食べるマウス」は、夜昼のメリハリが無くなった。

「噛まないマウス」は活動期の睡眠量が、通常のマウスより多くなり、覚醒すべき時間に活発に活動しなくなった。

 

読んだ本には「睡眠(夜)」と「覚醒(日中)」は表裏一体であり、よい睡眠が無ければ良い覚醒は無く、良い覚醒が無ければ良い睡眠は得られない

睡眠と同じくらい、覚醒している日中の行動が大切だと何度か出てきます。

睡眠と記憶の関係性が深いことは有名ですね。

 

そして「咀嚼と記憶」について。

かつては、大人になると神経細胞は減る一方と考えられていたが、実際には大人になってからでも脳内で新たな神経細胞が生まれる「神経再生」という現象が起きており、運動などで増強できると考えられている。

でも、この「噛んで食べるマウス」では、記憶を司る海馬で「神経再生」が起きているのが確認できた。

そして「噛まないマウス」の海馬では、明らかに神経細胞の再生が減っていたという結果。

 

この本を読んで「ほぉー、そうなのか」と、一応、他でも調べてみました。

すると、よく噛むことでアゴを開けたり閉じたりする回数が増え、顔などの骨や筋肉が動く。(顔のたるみ、ほうれい線などの美容にもイイですね)

これにより血流が増え、脳に酸素と栄養が送られるため、脳細胞の働きが活発になる。

活発になることで反射神経や、記憶力、集中力、判断力などが良くなるとのことでした。

 

「よく噛んで食べましょう」と言うのは、確かに子供の頃から聞いていました。

聞いてはいたけれど「何となく体にイイから」というだけのイメージでしたし、若い頃は記憶力の低下や睡眠の重要性なんて気にしたことはありません。

そのままズルズルと50代に突入してしまったという感じです。

 

1つの動機づけでは、長年の習慣である「よく噛んで食べる」ことを忘れがちでしたが、2つ、3つとプラスされたことで今までより意識して「よく噛んで食べる」ことが増えました。

記憶力が良くなる、良くなるとまではいかなくても大幅な低下を防げると思えば「よく噛んで食べる」ことが、そんなに大変なことだと思わなくなってきました。