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ストレスに負けない!体は薬膳(中医学)・心はマインドフルネスから。。

抵抗力(免疫力)を上げる薬膳(中医学)からの見方

最近は、急激な気温変化や朝と昼の温度差が激しいなど、体がついていけずに体調を崩しやすくなりますよね。

または通常の四季の移り変わりで有っても、季節の変わり目になると、いつも風邪を引く人もいます。

ただし、そんな環境下でも普段通り元気な人だっているわけです。

この違いは、やはり抵抗力(免疫力)の差も大きく関係してます。

 

 

古代から中医学では「正気存内,邪不可干(せいきぞんない,じゃふかかん)」と言う言葉が有ります。

これは体内の正気(抵抗力)が強ければ邪気(様々な病気になる要因)が襲ってきても邪はどうすることも出来ない。

つまり抵抗力(正気)が充実してれば、そもそも病気にならないと言っています。

 

 

抵抗力(正気)を充実させるには、まず「気(生命エネルギーのこと)」の存在。

つまり「気」の不足によって、邪気の付け入る隙を与えてしまう。

また、邪気が入り込んだ後も、闘う力が弱いので、中々、体の外へ追い出せなく、回復へ向かうのが遅くなります。

 

 

薬膳(中医学)からのアプローチとしては大まかに言うと「気」を補う物を摂ると良いとされてます。

 

日常的に食べている食物や生薬には、ある特定の臓腑に作用する働きを持ってます。

※複数の臓腑に影響を与える食物や生薬が多い。

これを中医学では「帰経(きけい)」と言います。

 

特に注目すべきは中医学での臓腑「脾胃」「肺」です。

臓腑にはそれぞれの「気」が有り、例えば肝なら「肝気」,心なら「心気」,脾なら「脾気」,肺なら「肺気」,腎なら「腎気」・・・という感じです。

 

単に「気を補う物」のみで選ぶより、どの臓腑への作用を求めているのかで選択した方が、より効果が上がるのです。

 

なぜ「脾胃」なのか?

 

「気」は何から出来ているかと言うと「両親から受け継いだ気」と「呼吸から取り入れた気(酸素)+飲食物から変化した栄養物質」です。

この「変化」は「脾胃」の働きによるものです。

つまり、いくら必要な飲食物を摂っても「脾胃」が上手く働かなければ「変化されず」求めている栄養物質にならないということ。

栄養物質にならなければ「気」を作る材料が不足する。

その為「脾胃」は「気血生化の源」と呼ばれてます。

 

 

続いて「肺」です。

中医学で言う「肺」の働きの1つに発散させる作用が有ります。

「気」などを、体の表面(皮膚など)へ発散させて行き届かせるのです。

 

「気」には体の分布する場所や材料によって、呼び名や働きが異なります。

4つの種類が有りますが、まとめて「気」の働きとしています。

 

その内の「気」の種類の中の1つに、邪気を体内に入り込ませない防衛する働きを持つものがいます。バリア機能で身体を守る「気」です。

中医学で「衛気(えき)」と呼びます。

 

肺の発散する働きによって、この「衛気」を体の表面まで行き届かせて、バリア機能により邪気を体内に入り込ませない様に頑張ってます。

 

つまり「肺気」の不足、上手く働いていない人は邪気を防衛してくれる「衛気」がバリア機能を果たせないので「風邪を引きやすい」と言うことに繋がってくるわけです。

 

また、肺は乾燥に弱く、潤っている状態を好むので、秋冬は乾燥しますから不調になりやすくなります。

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以上のことから、薬膳的に大まかに言うと

●気を補う(特に脾胃・肺に作用する物)

●肺に作用して、働きを良くする為に体を潤す作用の物を摂る

 

本来は、体質は個人差が有るのと、気・血・津液(水)の体内での働きは他の臓腑の働きとも関連するので、更にプラスして加えた方が良い物も有ります。

 

 

 

古代から中医学では抵抗力(免疫力)を上げる為には

●精神の安定(いかに穏やかな気持ちで過ごすか)

食養生

●体の鍛錬(適度な運動・怠け過ぎない)

●生活スタイル(睡眠・過労になり過ぎない・季節に合った服装を取るなど)

などが重要だと謳ってます。

 

本来は、これら全てをやり遂げて生活出来るのが理想ですが、現代社会では簡単では無いですね。

 

出来る所から、可能な範囲で、少しでも「抵抗力(免疫力)」を上げる。

「自分の身は自分で守る」

そんな行動が大切ではないでしょうか……

 

次回は、作った物を紹介したいと思います。

 

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