日々ストレス思考浸り~こころ穏やかな日々へ💕

ストレスに負けない!体は薬膳(中医学)・心はマインドフルネスから。。

「豚汁」を薬膳(中医学)から見た効能。

薬膳料理は目的から食材を選びます。

 

今回は「食べたい料理」を目的にして、それが薬膳的(中医学)に見たら、結果として、どんな効能になってるのか?

選んだのは、これから冬に向けて、たまに食べたくなる「豚汁」

 

食材は、

 

大根涼性。 肺・胃

   ※大根は生で食べると涼性。加熱すると温める作用に変わる。

   

  ●消化不良に良い。   

  ●気を下に降ろし余分な痰を外に出す作用が有る為、嘔吐・痰の多い咳にも良い。    

  (気の流れの異常。気が下に降りず、上に行くので嘔吐・ゲップ・咳が出る場合

    有りと中医学は考える)   

  ●体に必要な水分を生む作用。 

 

 

人参:平性。 肺・脾・肝

 

  ●消化機能の脾の働きを整える作用。  

  ●血を補う作用。

  ●体に必要な潤いを補う作用。

  ●眼精疲労にも良い。

 

 

干し椎茸:平性。 胃・肝

 

  ●気を補う作用。特に胃の気を補う。

  ●精神疲労にも良い。

  ●老化にも良い。

  ●抗ガンに働く作用あり。

 

 

ごぼう微涼性。 肺・胃・大腸

  

  ●便秘に良い。

  ●余分な熱を冷ます作用。

  ●抗ガンに働く作用あり。

 

 

里芋:平性。 脾・胃

  ●消化機能の脾の働きを整える作用。

  ●特に消化機能の脾・胃の気を補う作用。

  ●食欲不振にも良い

 

 

こんにゃく寒性。 肺・大腸

 

  ●体内に湿と熱(冷え症では無く、どちらかと言うと暑がりに傾く人。体温計で

   測っても平熱の場合多い)により痰が発生。その痰を外に出す作用。

  ●大腸を潤し、便通を良くする作用。

 

 

ネギ温性。 肺・胃

 

  ●寒さによって風邪をひいた時(ひき始めに良い。)

  ●気の流れを良くする作用。

  ●食欲不振、消化不良にも良い

 

 

豚肉微寒性。 肺・胃・腎

 

  ●体に必要な潤いを補い乾燥症状をを改善する作用。

  ●腎の働きを補う作用。 

  ●気と血を補う作用。

 

 

味噌:平性。 脾・胃・心・腎

 

 ●消化機能の脾の働きを整え、脾・胃の気を補う作用。

 ●特に脾の気が不足した時に良い。

 

 

【作り方】

※私の料理の先生とも言える「NHKきょうの料理」から。

 今回の豚汁は清水信子先生のレシピを参考にしてます。

 

干し椎茸を戻しておく。こんにゃくは好みの大きさに切って、熱湯で2~3分ゆでて臭みを抜く。

 

豚肉・大根・人参・戻した干し椎茸・白ネギ・油揚げを好みの大きさに切る。ごぼうはささがきにして水にさらす。

 

里芋は皮をむいて、好みの大きさに切る。塩適宜をもみ込んでぬめりを取り、水洗いする。

※里芋のぬめりを残すと、汁がぬるぬるになり、野菜も煮えにくくなるそうです。

 

④鍋にゴマ油を入れ、こんにゃくを炒める。続いて大根・人参・ごぼうを順に炒めて、最後に里芋を加えて炒める。

 

⑤全体に油が回ったら豚肉を入れて炒める。

 

⑥だし汁を入れて、アクが出たら取り除く。

※5㎝角の昆布を1枚入れるとアクを取りやすくする効果が有るとの事。

 

味噌の半量を加えて、野菜類が柔らかくなるまで煮る。

味噌は2種類入れると味に深みが出るとの事(好きな物をメインに他の味噌を補う)

 私は豚汁用の麦味噌と名古屋人の為、赤味噌を加えてます。

※私は一旦、ここで火を止めて冷まして味を含ませる様に放置してます。

 

⑧食べる前に、再び火にかけて油揚げ・ネギを加えて、残りの味噌を加える。

 一煮立ちさせ火を止めて、椀によそい、好みで七味唐辛子を振って出来上がり!

※私は、その上から小口ネギを載せてます。

 

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【まとめ】

☆体を冷ます作用の物も有るが、温めて食べるので、そんなに気にする程度の物では無い。

☆体の構成に必要な気・血・水(中医学では津液)も補い、疲労回復にも良い。

☆秋の終わり頃や冬は乾燥が気になる季節。体内から潤いをもたらす様にもなっている。

便通にも良い。

中医学では季節と臓腑の関係性も有ると見てます。因みに冬は腎と繋がりが深いとされている。豚肉は腎に影響するとされ、腎は人の成長や発育、生殖、老化などにも関係すると捉えてます。干し椎茸にも老化防止作用が有るので豚汁は老化予防にも良さそうですね。

 

 

私は、作り方の①~⑦までは朝に済ませます。

その後は、他にやる事をして、ゆっくり自分の時間をくつろいでます。

 

 

鍋はストウブ鍋を使用。だし汁を入れる前に蓋をして炒めた野菜を蒸し焼きにしてます。野菜から水分が出て、それだけでも野菜スープです。

※蒸し焼きにしている・だしの鰹節が沈む・・・その間に洗濯物を干します(笑)

 

 

だし汁は「かつお・昆布・煮干し」

前日の夜に頭とはらわたを取った煮干しと昆布を水につけておきます。

翌日の朝、それにかつお節を加えてだしを取る。だしを濃くして味噌を減らす為です。

 

 

今回の豚汁はひと手間が幾つか有りますが、料理が得意では無い私にとって、成功に導くには「ひと手間」が欠かせません。

 

 

結果、野菜からのだしも合わさり、一旦、冷ましたお蔭で大根や里芋にも味が染みこんでる・・・・。

やはり、味噌を半量ずつ2度に分けて入れるのと2種類使うのがポイントですね。

 

 

 

凄~~~~く美味しい豚汁が出来上がり!

自画自賛(^_-)-☆

 

料理の腕が上がったと錯覚しそうです・・・・。