近所に住む見知らぬ青年に思うこと。
自宅の私の部屋のすぐ傍にアパートが建っています。
単身赴任、学生、外国人の方達が住んでいるようなのですが、一人暮らし用のワンルーㇺ的なアパートなので、数年したら入れ替わってます。
だから、そこの入居者の人達とは近所付き合いもないし、名前も顔もよくわかりません。
ただ、私の部屋の窓からアパートのベランダが見えるので、部屋の住人が洗濯物を干している時にチラッと姿を見掛ける程度です。
その内の1つの部屋に、恐らく大学生ではないか?と思う若い男の子がいます。
その男の子の趣味の1つなんでしょうね・・・。
自分で歌を作って唄うことが。
なんとも気持ち良さそ~にギターを弾きながら唄ってます ♪♪~
聴いてるこちらまで、その感情が歌声から伝わってきます。
でも、本当にゴメンナサイとしか言いようがないのですが、正直、あまりにも聞くに堪えないのです。
音痴ではないけど、上手くはない。
唄っている歌詞やメロディーも?????
自分の音域は分かってるはずなのに、それを無視した音の高さの曲。
だから、高音の部分になると最大限の声を張りあげて唄っているのですが、単なる叫び声にしか聞こえてきません。
「この子、いったい何曲作ってるんだろう・・」って思うくらいに、次から次へと色んな歌を聞かされます。
しかも、時間帯を問わずです。
早い時は、朝5時。
夜は22時とか23時・・・
私が、午前3時近くにトイレで目が覚めた時にも唄っていました。
同じアパートの住人から苦情がきたんでしょうね・・・。
最近は、ほとんど歌声は聞こえてきません。
たまーーーに聞こえてきても、1曲で終わっています。
頻繁に彼の独演会が開かれていた頃は「うわ!また始まった、ホント勘弁してよ・・・」とゲンナリしていましたから、おとなしくなった現在では、ホッとしているのも事実です。
ですが、良い意味で、彼のことが羨ましいし、ある意味「凄いな」と感心してる部分もあります。
とてもじゃないけど、周りの目を気にし過ぎる自分には恥ずかしくて出来ませんし、たとえ「やれ!」と言われても、私にとってはトラウマになるような罰ゲームです。
しかも、自分が作った歌を大声でさらけ出すなんて。
たしかに「騒音」と言う点からすると、周りへの迷惑も考えずに自分の欲望のまま行動するのは社会上、問題でしょう。
誰かを傷つけるような迷惑をかけているわけでは有りませんが、場所的にも住宅街なので、安眠妨害をしているのも確かです。
だけど、あそこまで周りの目を気にせず、大っぴらに自分のそのままの気持ちを行動に移せることは、嫌味とかじゃなくて、本当に素直に「羨ましい」と感じたし「凄いな」と感心したのが私の本音です。
もちろん、彼と話をした事も無いし、これからも話す機会は無いでしょう。
ですが、ベランダでたまに訪れている彼女と楽しそうに洗濯物を干している姿をみると、とても素直な感じの青年です。
きっと、私には騒音でも、彼女にとって彼の歌は名曲なんでしょうね・・・。
一見すると、悩みなんか無いんじゃないかと思える様な彼ですが、恐らく、また私とは違った種類のストレスは少なからずあるかもしれません。
ちなみに、私は部屋のカーテンを開けて外の景色が見えるようにしているので、視界に入るのです。決して、監視とか覗いているのではありませんよ(笑)
社会人になったら、アパートを出ていくんでしょうが(私は勝手に大学生だと決めてますけど💦)、人の目を気にしない素直な彼らしさを忘れずに、少し周りへの気遣いも覚えながら頑張って欲しいな~と老婆心ながら思うのと、やっぱり歌だけは勘弁して下さいというのが願いです。