もちろん、共感・納得・実感出来るところが有るから。
一見、なんて事ない当たり前の様な言葉。
サラッと流せば、それまでかもしれません。
でも、じっくり深く意味を捉えてみると、私としては改めて納得出来る内容だったのです。
①薬膳(中医学)は数千年の歴史を経て、現代に至るまで受け継がれている。
漢方薬や薬膳は、歴史が古いと言うのは何となく分かってはいました。
でも改めて「気が遠くなるような年月の間、膨大な人数の身体を実際に使って観察し、対応して結果が出ている物(豊富な臨床経験の元)が、現在にまで残っている」
現代でも病院で処方されていたり、ドラッグストアで売っている漢方薬など、紀元前の書物に記載されている物だって有るんですよね。
検査機器など無い時代、人間の身体を使って・・・
個人的に、説得力が有り、凄いな~と思えたのです。
②中医学が重視してるのは「治未病」
病気になる前に防ぐ。と言う事ですが、「そりゃ~その方がいいでしょ~」と頭では理解出来ますが、これが、中々、行動として出来ていない事でした。
実際、若い時や不調を感じていない時は、健康に対して考える事や、ましてや健康な身体作りなんて皆無と言っていいほど、何もしてきませんでした。
特に、若い頃は体調不良になっても、回復早いので、治れば、再び同じ生活スタイル。
でも、40歳過ぎて、様々な不調が出始めて、そこでやっと、身体に対して意識をする様になったのです。
症状が軽く、早い段階で有れば、立て直すにも楽でしょうが、辛い症状で長期間続いていれば、時間もかかるし、元に戻すのは大変です。
実際に健康な時点で、前もって行動に移せる人は良いと思います。
日々、仕事に追われる、他にやる事が沢山有って忙しい・・・ついつい、今は何とも無いから、健康に関しては後回し。私の場合は、まさにこれです。
「病気になる前に防ぐ」
当たり前と言えば、当たり前の言葉ですが、体調不良になった事で、私にとっては響く言葉でした。
③薬膳料理の作り方って、難しくないし美味しかった!
学ぶ前、薬膳料理=漢方的な物(生薬)入っている。
だと思ってました。
実は生薬使っていなくても、スーパーで並んでいる日常的に食べてる食材の組み合わせだけで、立派な薬膳料理になります。
薬膳料理とは「目的をもった食事療法」なので、個々の体質や症状に適した物を選んで料理するものです。
生薬入っていても、その人の体質や状態に合わなければ、逆に不調を感じるケースだって有ります。
勿論、合っていれば、効果が更に高いと。
これは、結構、意外でした・・。生薬と比べれば、食材は作用は穏やかですが、同じような働きを持っている。こういう事も、初めて知った次第です。
食事は必ずするものだし、どうせ作って食べるなら、自分の身体に本当に必要な物を美味しく食べる。 これなら私にも出来そうだし、続けられると思いました。
※因みに、これは仕事で疲れていて、ストレスも感じてた時に作った一品です。
薬膳料理と言っても、切って、混ぜただけ・・・(笑)
④不調の元になっているところの原因追及。
勿論、西洋医学でも検査をして、不調になっている原因を調べて治療します。
私自身も不調が続いたり、辛い症状なら、まずは病院へ行きます。
そこで原因が分かり、それに見合った薬なり治療法が有れば、そちらで対処してます。
ただ、そこで検査をしても「異常なし。悪いところは見当たらないです」となり、取りあえず、症状緩和の薬を出されて終わり・・・・・。
そうなると、「じゃあ、この不調は何で出てるんだろう・・・このまま薬を飲み続けなければいけないのかな・・」とチョッと不安になります。
以前、貧血の様な症状が出て、倒れるまでにはいかないけど、倒れそうな感じになる事が何度か有りました。
病院に行き、症状を伝えると、必ず貧血の検査や血圧を測定したりしますが、「全く異常なし、正常です」と言う結果。
人生の中で「貧血」と言う診断をされた事が一度も有りません。
でも、この件、薬膳(中医学)を学んで、私の状態は大まかに簡単に言えば「血虚」と言うものだと分かりました。
分かってスッキリ!
性格上、原因追及するのが割と好きだったり、分からない事を分からないままにしておくのが、余り好きじゃないのも関係してると思います。
これらの事も私が面白いと感じ共感した理由の1つかと。
因みに、現在では、貧血の様な症状は無いです。
⑤歴史が長いものだから、奥が深い。永遠に学ぶ事が尽きない。
一生かかっても、学び終わる事は無い程です。
今迄、趣味と呼べる物、面白いと思って続けられる事が見つけられませんでした。
幸か不幸か?体調不良になった事で、やっと興味が持てる物が見つかりました。
折角、見つかったのに「もう、終わり?」では、物足りなく、寂しい限りです。
私は、感受性も乏しく、新しい事にチャレンジする気持ちも、行動力も弱かったので、このまま無趣味の人生で終わるのかな・・・と、少し焦りの様な思いも有りました。
(これは、現在、変化しつつ有るところです。この点は、またの機会に書きたいと思います)
今、思えば何だか勿体ない人生過ごしてたな~・・・っと。
子供の頃から親に「勉強しなさい!」と言われ続け、本当に勉強が大嫌いになりました。言われれば、言われるほど、勉強した方が良いと分かっている時でも、反発心から「絶対に勉強なんかするもんか!」と。意固地な子供ですね。
だから、自分は「勉強嫌い」だと決めつけていたのです。
面白い事や興味が有る事には、誰に言われなくても、自ら進んで勉強する。
これも、よく聞く当たり前の話です。
よく聞く当たり前の話でも、私には縁遠く、他人事で有り、死ぬまで経験する事はないだろう・・と。
でも、中医学に出会ったお蔭で、生きてるうちに、身をもって体感出来たのは良かったです。
以上、
★かれこれ学び始めて、10年以上になりました・・・身体が動くうちは続けて行きたいです。