「NHKきょうの料理」渡辺あきこさんのレシピ。
チキン南蛮で紹介されていました。
玉ねぎの変わりに「らっきょう」
個人的に市販のタルタルソースよりも、このレシピの方が好きです。
色々なタルタルソースのレシピは紹介されていますが、やはり玉ねぎやピクルスを使っている物が多く、なかにはキュウリを入れる物もありますね。
以前は、私も玉ねぎ、ピクルスを使って作ったことはありますが、チョッと面倒臭い・・・。
何が面倒かと言うと、玉ねぎの辛みを取ること。
水でさらすだけの方法もあるけど、土井善晴さんが紹介していた方法が、辛み取りには、よりイイ感じでした。
ただ、手間がかかる。
塩を振って、固く絞った布巾で包み、しんなりするまでもむ。
水をはったボウルに、その布巾ごと入れ、出てきたぬめりを洗い落とし、水けを絞る。
玉ねぎの辛みも取れて、余分な水けも出ないのは確かですが・・・
正直、これをしようと思うと、タルタルソースとは疎遠になってしまいます。
それと、最後に塩・胡椒で味をととのえないと、何だか味がボヤける。
これが、料理が苦手な私にとってはハードル高い。
なかなか味が決まらない・・・。
この段階、一発で決まったことは無いです。
しかも何度も繰り返していると、どんどん分からなくなってくる。
最後は「もう、いいや、これで」のタルタルソースで完了。
こんな気持ちで終わると、片付けの洗い物をしててもテンション下がりめだし、作った手間の疲労感がじわじわと出てきます。
でも、この「らっきょう」のタルタルソースは塩・胡椒は必要なし!
紹介されていたレシピの分量は、
☆ゆで卵:1/2
☆マヨネーズ:大さじ4
☆らっきょうの甘酢漬け(市販)をみじん切り:3個分
私はこの基本のレシピに少しプラス。
4人分として、しかも具材を多めにしているので、
●ゆで卵:2個
●マヨネーズ:大さじ4、または5弱
●プレーンヨーグルト:大さじ1
●らっきょうの甘酢漬け:8個位
●パセリ:まあまあ多め
または、この半量で作ります。
本当に簡単!
ゆで卵を作っている間に、らっきょうとパセリをみじん切りにする。
らっきょうの個数はあるけど、玉ねぎをみじん切りにするよりは、よっぽど切りやすいし早いです。
切ったものを、そのまま混ぜるだけ。
難関であった塩・胡椒が不要になったことで、ここでも時間短縮。
甘酢漬けが良い仕事をしてくれているお陰です。
それと、プレーンヨーグルトを入れることで、マヨネーズだけよりは、若干ソースがゆるめになるのと、少しあっさりするかなぁという感じです。
健康のためにマヨネーズの半分くらいプレーンヨーグルトにされる方もいらっしゃいますね。
後は、パセリです。
これが無いと、なんだか物足りない・・・。
私の母は「らっきょう」とパセリが嫌いです。
だから、最初に作った時には、何が入っているのか知らせていません。
さすがにパセリの緑には気付いていますが、ここには母も触れてきませんでした。
でも、そこにらっきょうもプラスされたと分かれば、絶対に食べないに決まってます。
「これ、美味しいねー」
って、食べ終わった後に開示。
やはり「らっきょう」の存在には気付かなかったとのこと。
今では、私の作るタルタルソースは、時短で美味しいこのレシピです。
いつもながら、考え出す人は凄いと思います。
ちなみに「らっきょう」は生薬として漢方薬にも使われます。
生薬名:薤白(がいはく)
温性。
大まかな働きを簡単に紹介すると、
冷えにより滞った気を、温める作用によって通りを良くし、気を巡らせる働きが有ります。
上半身は肺などの胸部、下半身は胃や大腸を含む消化器系。
例えば、冷えによる胃の不快感や、吐き気、消化不良などにも良いとされています。
この厳しい暑さの時に「体を温めるもの?」と、思われるかもしれません。
これだけ暑いと、クーラーの中で殆ど過ごすし、冷たい飲み物や食べ物を摂りたくもなりますよね。
ただ、あまり冷たい物ばかり摂り過ぎると、今度は内臓の働きが弱くなります。
異常な気温上昇で「からだが慣れていない」と言いますが、内臓も同じ。
冷たい物を摂ってはいけないというのでは無くて、温める物を少しプラスするということです。
これから本格な夏。
暑さが続くと、それだけで体力消耗してるのが分かります。
夏バテしないためにもエネルギーとなる気を補うことは重要です。
特に消化器系の脾胃は気を作る中心的な役割を担っているので、気を付けてあげた方がいいでしょう。
そもそもタルタルソースはメインのおかずでは無いし、あくまでも「ソース」ですから、今回のらっきょうも大量に食べるわけではありません。
だから、からだを温めるものだから「これ以上、暑くなるのはイヤだーーーー」という心配まではご無用です(笑)