ほんのひと手間プラスの筍ごはん💛(薬膳的な解説付き)
近所の人にタケノコを頂いたので「筍ごはん」を作ってみました。
参考にしたのは「NHKきょうの料理」の柳原一成さんのレシピから。
(一部、変えてます)
【材料】
●米 3合
●新ゆでたけのこ 250g
●鶏肉 100g
●油揚げ 1枚
(煮汁)
◎だし カップ1
◎砂糖 大さじ1(レシピ上は大さじ1+1/2でした)
◎薄口しょうゆ 大さじ1
◎酒 大さじ1
◎塩 小さじ1/2
●だし 約550cc位
●木の芽 好みで
●酒 大さじ1
【作り方】
1.ゆでタケノコを切る。
(私は少し大きめに切りました)
※ここで、ひと手間。
鍋に湯を沸かし沸騰したら切ったタケノコを入れる。再びに煮立ったら約30秒ゆで、湯をきる(霜降り)
余分な水けが抜け、ご飯がベシャッと水っぽくならず、煮汁も含みやすくなるとの事。
2.油揚げは熱湯に入れて油抜きをし、水けをキッチンペーパーで挟んできる。
みじん切りにする。
2.鶏肉は小さく切って、酒大さじ1を振りかけておく。
※鶏肉のクセが取れる。
3.鍋に(煮汁)の◎印の材料を入れ、火にかける。煮立ったところにタケノコを先に入れ、次に鶏肉を加え、中火でアクを取りながら3~4分間煮る。
ザルにあけて(煮汁)と具を分ける。
※タケノコと鶏肉に軽く下味がつき、鶏肉の旨味も煮汁にプラスされる。
4.3の(煮汁)にだしを加えて500mlにする。
※レシピ上では、600mlとなっていましたが、私は500にしました。
5.炊飯器に米と3の具材、油揚げ、4のだしを炊飯器の水分量に合わせて入れ、炊く。
6.器に盛り、好みで木の芽を載せて、出来上がり。
【薬膳的にみたら、どんな効能になるのか】
メイン食材はタケノコ。
寒性(涼性よりも体を冷やす) 胃・大腸に働く。
体の余分な熱を冷まし、更に、体内で滞っている余分な水分を、尿として外に出す働きを持つので、むくみにも作用する。
✳︎以下↓の2つは補助的に兼ね備えてる作用です。
余分な水分が滞っていることで、便に水分が多く含まれて、慢性的な下痢になっている場合にも作用。
また、食べ物が消化しきれず胃に停留し、なかなか便としても排出されにくい(便秘)状態に、タケノコは消化不良を改善させる働きも備えている為、それによって便秘にも作用する。
春は中医学の五臓で言う肝と繋がりが深く、その働きが活発になりやすい季節と考えられています。
肝の働きが活発になり過ぎると、体を温める作用の陽気が上(頭の方)に向かって亢進しやく、更に気温の上昇にも後押しされるので、イライラしやすいとか、のぼせやすい、頭がクラクラする、又はめまいが起こるなどの症状に繋がります。
タケノコは、先ほど紹介した働きを幾つか持っていますが、中でも亢進した余分な熱を鎮める作用が1番にきます。
ただし、冷え症の人は食べ過ぎ注意です。
内臓を冷やし、働きが悪くなるので、食べる時は温める作用の物をプラスすると良いでしょう。
例えば、今回は体を温める作用の鶏肉を入れてます。
木の芽も温性です。この2つは特に消化器系の(胃・脾)を温める作用に優れています。
4月は、肌寒い日や、夏日の様な暑い日と寒暖差が激しいので体調を崩しやすいですよね。
ごはんの米と、鶏肉は生命エネルギーの気(抵抗力・免疫力)を補う作用の食材です。
春が旬のタケノコ。
そしてタケノコ料理の定番の1つであるタケノコごはん。
人間の身体にとって、中々、理に叶った一品だと思いませんか?
【感想】
ごはんは、カツオと昆布だし、鶏肉の旨味に加えて、油揚げのだしも良い具合で効いており、上品な味です。
タケノコに薄く味が付いているので、多少ごはんが薄目の味でも全体のバランスとしては丁度良くて、美味しかったです。
タケノコ本来の味も邪魔していません。
せっかく頂いたタケノコを残念な結果にせず、家族にも好評だったので、ホッとしました。
タケノコごはんのレシピは色々と紹介されており、通常はタケノコに下味は付けずに、そのまま炊飯器に入れて、だし+調味料で作る物が多く、私も、過去に作ったのは、そのパターンでした。
今回は、チョッと違った作り方が有るかも・・・と思って、このひと手間のレシピに挑戦してみました。
レシピでは、鍋で炊く方法を紹介していましたが、私にはハードル高すぎるので、炊飯器で作りました。
本当は土鍋で作ったら、もっと美味しいかもしれません・・・・。
結論、これからタケノコごはんは、このレシピで作ることに決定しました!