自分が納得出来ないことや、不快な言動や行動をを受けると腹立たしさや怒り、イライラなどの感情が先にたつ。または、さぼっていたり、ふざけた仕事の仕方をしている同僚をみると無意識に相手の行動に目がいってしまいイラついてしまう。だったら見なきゃいいのに、つい見てしまう。
こんなイライラ感情が１日の大半を占める。
マインドフルネスをする様になってからは「イライラしている」「怒りが有る」感情に気付く様になり、それらの感情から距離を置けるようになってきました。
ただ、１つの方法だけでは、正直足りない・・・・。
最近、別の角度からの見方をすると、更に気にならなくなることに気付きました。
別の角度からの見方とは？
「相手を認めること」
どういうことかと言うと・・・まずは人のことをあれこれ言う前に、自分の事として見てみると、現在の自分の性格、考え方、発言や行動、癖などは、今まで生きてきた中で形成されてきたもの。
親、友達、学校の先生、就職してからは同僚、先輩、上司、会社の考え方、置かれた環境、メディアからの情報など様々な影響を受けたり、実際に良い事、悪い事、嫌なことなどからの経験を経て、現在の自分の思考が根付いている。
その思考を基に、放つ言葉や行動、想い、仕事の仕方などが現れているんだ・・・と。
自分だって人に対して不快な気持ちにさせている言動をすることも有るし、考え方が違う人からしたら、私の行動が理解出来ないと感じる人もいるでしょう。
生まれて、このかた相手に不快な想いをさせたことが一度も無い、誰からも必ず賛同を得られて、全ての人から好感が持たれる人なんて、ほんの極わずかだと思います。
つまり、私の今までの生きて来た人生により、現在の私の思考が出来ている。
自分の子供の頃からの人生を振り返ってみると、色々辛かったこと、悲しかったこと、寂しかったこと、悔しかったこと、理不尽な想い、・・・（私の場合、なぜか嬉しいことよりもチョッと可哀想な経験が浮かぶんですよね・・・）そんなことによって、防御反応が身についたり、承認欲求が強かったり、思い悩み過ぎる思考癖がついたり・・・と。
だから当然、不快な想いをする相手にだって、その人の生きて来た色んな人生が有る。その人も同じように自分の人生経験から、様々な考え方、行動が出来上がってきてる。
改めて、そう思うと私には理解しがたい発言をされたり、不快な行動を取った時に「この人も、色んな人生を歩んできたんだろうね～。こんなことを言ったり、行動したりするのも、この人の人生で過ごしてきた経験上でのこと・・ふ～ん・・色々有ったのね・・きっと。」なんて、相手の人生（存在）を、ある意味認められる様になってきたのです。
あんな発言するのも、こんな行動とるのも、今までの人生で色々有ってのことだろう・・。
もしかしたら、子供の頃に失敗するたび、酷く怒られてきたとか、褒められた経験が無いとか、人格を否定される様なことを言われ続けてきたとか・・・・何かしらの原因があって、現在の性格として現れているんだろうと。
私だって、偉そうに人のことを非難出来る様な完璧な人間ではでは無いのですから、この人も自分と同じ。ただ、歩んできた人生が違うだけ。違うから受けた影響や傷、思考も異なり、現れる反応も違う。
そう考えると、今まで不快な発言や行動そのものに反応していたのが「その人の人生の歩み」に意識を向けてみると、怒りや腹立たしさの感情と距離が出来ているのが分かりました。
結果、そんなに怒りＭＡＸにもならず、意外と気持ちが落ち着いているんです。
しかも、その人自身の行動も以前より気にならなくなり、自然と目が行かなくなってきました。
この様なことを試しているうちに、最近は、本当にイライラ感情が減ってきたんです。
相手も色んな人生を生きて来た過程での「その人の現在」
自分と同じだということなんです。
相手を変えることは困難だし、相手が変わるのは、結局その人の問題。
だけど、相手を認めるかどうかは、私の問題ですから出来る可能性は高い。
結果的に自分の気持ちが落ち着き、穏やかで楽になりストレスが減れば良いのです。
これって、無理やり自分の意識を変えようとしている？と頭をよぎりましたが、変えるとか、変えないとかではなくて、様々な人生の経験によって、現在の自分が作られているのは「事実」だということ。「事実」だから受け入れるしかないのです。
但し「事実」は受け入れるけど、別に嫌いな相手を無理に好きになろうとする必要はないと思ってます。
