人から「完璧主義だから・・」って言われた事が有ります。自分では「いやいや、結構いい加減な所有るけど・・」と思うんですが、でも振り返ってみると、確かに、(特に仕事)結果を求めて、無理しながら頑張ってしまう時も・・・。
それは、きっと潜在的に
「自分は無器用だと分かっている」
「自信が無い。自信が無い事を認めたくない。見られたくない」
「自信が無い状態が不安で仕方がない」
「失敗して、周りに出来ないと思われたくない」
「失敗して、怒られたり、あれこれ言われたくない」
又は「結果が出た時、思い通りに事が運んだ時の達成感や優越感を再び味わいたい」
「褒められたい。認められたい」
更に、過去、そのやり方で上手く出来たからと同じ方法を続けると言う頭の固さ。
そんなことが、自動的に働いてしまうのではないかと・・・・。
だから「自信が無いなら、付くまで頑張れば良い」
ミスしない様に最新の注意を払い、どうすれば良い結果を出せるかを神経使いながら考える。
それによって、思い通りの結果が出ると、やはり嬉しいし、達成感や満足感も有る。
すると、また同じことの繰り返し。
努力したり、ミスしない様に気を付ける事を悪いとは言いません。
ここは「頑張りどころ!」という時も有ります。
仕事によっては、絶対にミスは許されない職種だって有るし、そこまでじゃなくても、やはりミスは少ない方が良いです。
仕事の取組み方は、人それぞれの考え方や、置かれている状況にもよりますから。
問題なのは「自分の許容範囲を超えた頑張り方」と「良い意味での気を緩める」とのバランス」
これが、私には出来ていないのです。
頑張って結果が出せた時は良いけれど、結果が出なかった時・・・。
一生懸命、全力で取り組んだ分、落胆も激しい。
「全力でやったんだから、例え結果が出なくても、一生懸命やり切った!だから満足。悔いはない。」と言う考え方、或いは周りから励ましを貰った事も有ります。
そして、自分自身に「そうだ、そうだ」と言い聞かせる様すると、救われたかな・・と一時的には楽になる。
でも、新たな状況が生まれると、再び繰り返す。
一生懸命にやっている最中は「あーまた、やってる」事には気付きません。
気付くのは、出来なかった時。
疲れ果てて、落ち込んだ状態の時です。
かれこれ、何十年と経験してます・・。
私自身が「変えたい」と思っている癖の1つです。
どこかで変えなければ、残り人生、ずーーっと、このまま。
だけど「変えるって、どうやって?」
ここが私には分からない。
分からない事を、いつまでも考えたところで、時間ばかりが過ぎていく。
過去にも、その思考を変えたい、落ち込み気分から抜け出したい一心で、自己啓発的な本を読んでみたり、自分への癒しの言葉をネットで探してみたりもしました。
もちろん、それらによって気持ちが楽になったり、助けられたり、視野が広がった経験だって有ります。それは、それで良かったかと。
ただし、スッキリと落ち込みの気分が消えた訳では無く、少し時間が経つと、また蘇ってくる。しつこいですね・・・。
やはり、私の場合、頭の中だけで考えて、理屈としては理解している様でも、心が一緒について行けていない感覚が。
※こういう時って、私って「無器用で、素直じゃないな・・・」って自分で自分が面倒臭くなります。
現在も「完璧主義っぽい」状態は有ります。
最近、完全に消し去るのは無理だと、ある意味開き直りの気持ちが芽生えてきました。
そこで、少し見方を変えてみる事にしました。
ストレスを強く感じて、こんなにも心が疲れ果てているのは、仕事が終わって、帰ってからも頭から離れない。
ゆっくり湯船に浸かって、疲れを取ろうとしても、頭の中で繰り返し・・・・。
そして、寝る前にも、思い出す・・・・。
※相当、しつこい・・・・。
1日の大半を、こんな気分で過ごす、それが、日々、繰り返される・・・・。
だったら1日24時間は決まっている。
その中で、少しでも気持ちが落ち着く時間を入れる。
そうすれば物理的に「ストレス時間が減る」
15分でも、30分でも、1時間でも・・・・
実際にやってみると、例え1時間かもしれないけど、ストレス緩和は単純に1時間分では無く、それ以上の効果でした。
実は、見方を変える行動を取ったと言うよりも、たまたま始めた事が、結果、見方を変える事に繋がったのが正直なところです。
それが、私の場合「太極拳」を、始めたことでした。
まず「自分が出来ないことに関しては」
太極拳の講座は10人位のクラスですが、初心者は私一人。
初日の始まる寸前に知りました。(私以外は、3年以上のベテラン)
内心「えっ?じゃあ出来ないのは、私だけ?もしかして、来たのは間違いだった?」
「なんか恥ずかしい・・・私だけついてけない」と凄く不安になりました。
(皆、更新し続けているので、顔見知り。新参者は私だけ・・・・)
でも、この状況・・・
どう頑張っても、この時点では絶対に変えられません。
あきらめるしか方法は無く、解決策なんて有りません。
まさしく「私だけ出来ない」ことに腹をくくるしかないのです。
※心の中で「よしっ!」っと、気合を入れました
「もういいや!とにかくやってみよ!」と思ったと同時に、肩の力が抜けて、さっきまでの不安も殆ど無くなっていました。(少しの緊張感は有りましたけど・・)
私だけ、みんなと違うポーズをしてようが、ぎこちない動きをしていようが「とにかく、やれるだけやろう!どうにでもなれ!」って感じです。
既に全く、恥ずかしい気持ちは有りませんでした。
「きちんとやらなきゃ!に関しては」
2回目の講座の終了後の話です。
やはり85式・・・型の種類も多くて、全く覚わる気配なし。
みんなの動きを見本にしながら、ついて行くのが必死で、周りをキョロキョロしながら行っていました。
すると、先生から
「キョロキョロし過ぎー!それだと自分が疲れちゃうよ!まっすぐ前見てやった方がイイ!その方が楽だから。」と言われました。
私「でも、それだと間違えちゃうから。」
先生「いいよ。間違えてもイイ!大丈夫!間違えても! 」
私「えっ!?間違えてもいいんですか?」
(実はこの日、途中で他の人が、手の上げるのを間違えて注意されてたんですよね・・)
先生「いいよ!間違えても!分からなかったら想像ですればイイから!想像力働かせて~!大丈夫!大丈夫!楽しんでやるのが大事だから!」と笑顔で去っていきました。
恐らく、まだ2回目だがら多めに見てくれてたところは有ったと思います。
それと、初日に先生から言われた「何でもキチンとやろうとするでしょ?」
「そんな事してたら、絶対に疲れて挫折する。楽しんでやる事が大切!」と。
この事と繋がってるのかな・・・・と思いました。
ここまで思いっきり「間違えてイイ!」と力強く言われた記憶がないんですよね。
単なる趣味の太極拳での会話ですが、なんだか肩の力が少し抜けた様な・・気持ち的に自分を少し許せる様な・・・・何かに救われた様な・・・とにかく気が楽になったという事なんです。
後から「ん?これって・・・」
「上手く出来ない」「間違えてもイイ」
今の私には、特に必要なことじゃない?
私の性格上、やっぱり早く覚えたい。家でもYouTube見ながら練習してます。
(太極拳は面白いけど、難しい・・・・奥が深い・・)
でも、早く覚えたい理由の1番は、型や動きの流れが覚わってくれば、太極拳の本来の健康への効能も体感出来るからです。
「出来ないことが恥ずかしい」と言う気持ちは無いのです。
だから、好きでやっている事なので逆にリラックスして出来、ストレス緩和になっています。
「完璧主義っぽい」ことによって心の疲れへの私の対策の1つ。
きちんとやろうとしてしまう事は(ある意味)私の長所。
それが私の性分。それは認めるしかない。
ただし、出来ない自分も認める、許せる時間帯を設ける。
少しずつでも増やしていく。
私は、一度に沢山のことは出来ません。
しかも「体感型」タイプ。
今回は偶然の賜物です。
私の場合は「太極拳」だった。
行った講座が、たまたま初心者は私一人だった。
講座の先生が「人を見抜く力が凄かった」
これこそ、やってみなければ分からないと思います。
ほんの少しでも「面白そう・・」と気になる物が有れば、
試してみるのも良いのでは?
もしかしたら、何も変わらないかもしれません。
でも、私は少し楽になった事は事実なので、同じ様に感じる事が出来る人も世の中にはいるんじゃないかと・・・。
そう思って書きました。